舌がん手術後の身体の状態
どうも、ニートのにゃかです。
今回は舌がんの手術後の身体の状態について書いていきます。
僕の場合は舌の右側にステージⅢのがんが見つかったため右側から全体の2/3を切除し、さらに首右側のリンパを3ヵ所、皮弁とするため右太ももの筋肉を30㎝ほど取っています。
手術中の麻酔の管理、術後の呼吸のために気管切開も行い、以上のすべてが終わるまでに約16時間かかったそうです。
今回の記事は僕のケースでの話しですので進行状況などにより当てはまらない方もいるかと思いますが参考までにご覧ください。
手術後の医療機器
術後は身体にたくさんの管などが付いています。首、足に血を排出するためのドレーン、誤嚥を防ぎ呼吸をするためにも必要なカニューレが喉に。
その他にも食事用に鼻から胃に管が通され、点滴、尿管、心電図、酸素計も取り付けられていて全て合わせると10本近くの管などが体のあちこちにありました。
手術後の口
冒頭でも書きましたが僕の場合は切除した部分に太ももの筋肉で皮弁を作りました。
この皮弁というのは1年ほどかけてどんどん縮んでしまうので手術の際はかなり大きめに作ります。
なので術後は口をめいっぱい開いた状態で過ごすことになり、口の中は常に乾いた状態です。
しかしカニューレを外すまでの2週間ほどの期間は水を飲むことが出来ず、外してからもリハビリで少しずつ少しずつ飲む量を増やしていきます。
もちろん会話も当分の間は出来ませんでした。
手術後の喉
喉には気管切開した部分にカニューレという下の画像の物が入っています。
引用元
手術後は肺に痰などが入っても気づかなかったり咳き込んで出すことが出来ず肺炎を起こす可能性が高いのでこのカニューレを使用し、誤嚥を防ぎ呼吸も喉から行う形になります。
しかしこのカニューレには可能であれば二度とお世話になりたくありません。
なぜかというと、カフによって喉を塞いでいるのですが、まるでトゲトゲしたボールを詰め込まれているような感覚で毎日咳き込み、嘔吐きまくってました。
そのため睡眠薬を飲んでも喉の不快感で起きてしまい1,2時間ほどしか寝られませんでした。
そしてこのカニューレに痰などが絡んでくると、どんどん呼吸がしづらくなってきますので痰をチューブで吸引してもらう必要があるのですがこれもまたツラく、喉の内側をぐりぐりされるような感じでした。
カニューレにはもうひとつスピーチと呼ばれるものがあり、そちらを付けている際はしゃべることが出来るらしいですが、僕の場合は「あー」や「うー」と音が出せただけで言葉にはなりませんでした。
手術後の首と肩
首は上下左右どの方向にも全く動かすことが出来ませんでしたし、リンパを切除した右側は顎と喉の境界線が全く分からないほど腫れていました。
この切除した付近は神経も一部切ってあるため感覚が鈍くなっていて、それが治ることはないそうです。
肩もほとんど動かすことが出来ませんでした。僕の場合は右側の切除だったのですが左肩も数日間は動かせませんでした。
そのため筆談する際に手元が見えないので手探りな状態での筆談が数日続きました。個人差があるそようですが、肩こりが起きる可能性もあるそうです。
手術後の下半身
術後は足にドレーンと尿管が入れられているのですが、3日ほどで尿管は取られそれからは歩行器を使って歩いてトイレに行っていました。
太ももには30㎝ほどの傷がありますが痛みなどは特になく、ゆっくりと息を切らしながらではありましたが意外とスムーズに歩くことが出来ました。
しかし、たまに膝が抜けるような感じでこけそうになるので注意が必要でした。
また、歩行時の振動で喉が刺激されよく咳き込んでいました。
手術後の体力
これは長時間の手術の影響だと思うのですが、体力はかなり低下していました。
具体的にいうと、術後5日目ごろに友人に手術が無事終わったことを伝えるためラインを送ったのですが「生きてます」の5文字を送るために20分ほどかかりました。
どうしても指が震えてしまい何度も打ち間違え、息を切らし、途中で休憩しながらなんとか送ることが出来ました。
おわりに
今回書いた手術後の状態については僕が手術前に調べても記事が見つからず不安を感じていた部分の一つでした。
この記事を読んで逆に不安になる方もいるかもしれません。苦しい思いをするかと思いますがお互いなんとか長生きしていきましょう。
次の記事ではリハビリについて書こうと思います。